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天ぷら

地域性があるかどうか確証は無いのですが、
博多うどんの定番のひとつ「丸天うどん」の
トッピングの「丸天(練り物を丸く成型してある)」を、
「丸い天ぷら」ということで、
略して「天ぷら」と呼んでいました。
因みに、四角く成型してあっても「天ぷら」でした。
(今回、これを書くにあたって調べてみると、
関東などでは「さつまあげ」と呼ぶみたいですね)

「かまぼこ」や「つみれ」が、何かと組み合わせて
『ご飯のおかず』のひとつになるように、
「練り物の天ぷら」も、うどんのトッピングだけでなく、
食卓の一部に並んでいることがありました。
子どもの頃の私にとって「天ぷら」と聞くと、
「エビとか白身魚とか野菜とかを油で揚げて食べる、
いわゆる天ぷら」よりも練り物の印象が強かったです。

さて、ある日、同じクラスの友人が、
「今日は、家族で外食するんだー」と言ってきて、
私が「何を食べるの?」と聞くと、
友人が「天ぷらだよ!」と。
私は「他には?」と聞いて、
友人は「え? 天ぷら屋さんに行く時は、天ぷらだけだよ」
と不思議そうに答えました。

そこで、クラスの中で、
「天ぷらを食べる時は、天ぷらだけを沢山食べる」
というメンバーと、
「天ぷらだけを食べることは少ないよねー」
というメンバーに分かれてしまって、
お互い、腑に落ちないまま帰宅しました。

その日、私は自宅に着いて、
「そっかあ、天ぷら違いかあ」と気付きました。

「天ぷらだけを食べることは少ない」は、
「練り物の天ぷら」のことを言っていたわけで、
「天ぷらだけを食べる」は、
練り物でない天ぷらの話だったわけです。

このように、
「同じ単語を使っていても、別のものを指している」
ことは、意外と多かったりして、
相手の言うことに納得できない、腑に落ちない場合、
「そもそも、”同じもの”について会話しているか?」
……から、確認して擦り合わせていくことで、
合意形成に至ることもあるようです。

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